厚生労働省の資料によると、民営の「職業紹介事業所」数は、19,453事業所。
世の中には、これほど多くの「就職・転職エージェント」が存在し、また「アスリート」に特化したエージェントもあります。
「アスリートを社員として採りたい」という企業だけをセグメントしマッチングしてくれるので、その分、アスリートの皆さんの「就職率」は高まります。
人材紹介会社の役割は、企業の人事採用担当に代わり優秀な人材を発掘し、企業へ紹介すること。アスリートの皆さんにとって最大のメリットは「就職先を紹介してくれること」です。
中には、採用されるために必要な知識や、働き始めてから必要になるビジネスマナー・ビジネススキルなどを無料で教えてくれる人材紹介会社もあります。
これらが、人材紹介会社の特徴や利用するメリットだと思います。
一方で、私のような個人のキャリアコンサルタントが行う支援は、人材紹介会社の支援とは全く異なります。
最大の特徴は、企業との利害関係がないので100%アスリート個人の考えや価値観を尊重することが可能であること。
「就職のサポート」という限られた場面だけでなく、「人生」というも長いスパンで支援します。
一言でいえば、
「自分の人生のハンドルを自分で握りましょう」
「意識してマネジメントしましょう」
ということ。
望む生き方・働き方を具体化したり、それを実現するための「手段」「選択肢」を助言したり。選手一人ひとりの価値観に沿って人生(キャリア)を長期的にマネジメントしていくことを支援しています。
とくに現役選手の皆さんには、今の時代に適した「パラレル・キャリア」を推奨しています。パラレルキャリアは、ドラッガーが提唱する「本業を持ちながら、別のキャリアを築く」という考え方です。
人材紹介会社ができる、アスリート支援。
個人のコンサルだからできる、アスリート支援。
どちらにも、異なる特徴やメリットがあるからこそ、共存できるわけです。
アスリートの皆さんは、その違いを理解したうえで上手く使い分けするとよさそうですね。