
Withコロナの生活が長期間続く中で、
精神的な疲れを感じている人も多いようです。
とくに、責任感が強い人、頑張り屋の人は、
無意識に自分を厳しく自制しがちです。
今回は、精神科医「フロイト」の理論をもとに、
心が疲れたときのチェック法をご紹介します。
3つの心のバランスが崩れると問題が起きる
フロイトの説によると、人間の心は3つに分類できるそうです。
この3つのバランスが崩れたとき、心身に問題が起きるといいます。
その3つが、こちら。
- 無意識
- 超自我
- 自我
無意識は、快楽が基本。欲求や感情など動物的な本能。
超自我は、道徳が基本。親や周りから教えられた躾。
自我は、現実が基本。
「無意識からの欲求」と「超自我からの自己規制」の間で、
その場に適応できるよう現実的な判断を下す部分になります。
この「3つの心」の関係を図で表すと、以下のような感じになります。
分かりやすく例えてみると、
無意識さん:「今日は会社に行きたくないなぁ・・・」
超自我さん:「休むと周りに迷惑をかけるから、行くべきだよ!」
自我さん:「今日は大事な会議があるし、会社には行こう。ただし、残業はせず定時で帰ろう」
こんな感じです。
最終的に、自我が、相反する両極端な考えに対し、
バランスをとって判断を下しているということですね。
さて、この理論をもとに、
心が疲れやすい人の傾向を見てみると、
大きく2つあるようです。
1つめは、「超自我」が強すぎる場合
自分を甘やかしてはいけない、完璧にこなさなければならない、
という思いが強く、完璧主義に陥りがちな人。
親から厳しくしつけられた人に多いそうです。
この場合は、超自我の「自己規制」的な考えを
少し緩めた妥協点を見つけるようにしてみましょう。
もう1つは、「自我」が弱い、育っていない場合
この場合は、「無意識」と「超自我」の板挟みになり、
適切な判断ができなくなり、脳を疲れさせてしまいます。
父母のどちらかに厳しく、あるいは甘やかして、
育てられたと人に多いそうです。
適切な判断ができない、ということは、
悩んでいる時間が長いため、脳が疲れてしまいます。
このような人は、
「今、無意識と超自我の板挟みになっているな」
と認識したうえで、
自分に厳しすぎず、甘すぎない、
ちょうどよい着地点を見つけるよう
意識してみるとよいですね。
「最近、疲れて、やる気が落ちたなぁ」
と感じている人は、自分の心の中にある
3つのバランスが、偏っていないか、
セルフチェックしてみてくださいね。