「アスリートのキャリア」というと、
「引退したあとのこと」
そう考える人が多いようです。
けれども、現役選手にこそ、
自分のキャリアについて考える時間を
早めにもってほしい。
そう思います。
なぜなら・・・
キャリアとは、生まれてから死ぬまでの
「人生そのもの」だからです。
選手の皆さんとの個別面談では、
「選手としてのキャリアがいかに短く、
長い人生の一部でしかないか」
ということを俯瞰してもらうことから始めます。
現役生活を終えても、生きているかぎり
「何らかの活動」で収入を得て
自分を表現する「他の手段(職業)」を
見つけることが、全ての選手に必要です。
「人生のゴール」は誰にも分かりませんし
どれほど緻密に計画したとしても
決めた通りに生きることは不可能です。
けれども、何の計画もなく過ごしていれば
「無意識」に人生を乗っ取られてしまい
望まないところへ行きつく可能性が高いです。
スタープレーヤーだった選手たちが引退後、
「こんなはずではなかった」という人生を送り
後悔する姿をニュースで目にします。
望む人生を送るには、
人生全体を俯瞰し
目標の仮設定をし
定期的に見直したり
軌道修正していく。
これらが必要です。
今では、アスリートにおいても
「職業は1つだけ」という考えは、
なくなってきました。
サッカーの本田選手、長友選手など、
現役選手でありながら同時に事業を手がけ、
複数の職業や肩書をもつ選手が増えています。
近年は大手企業でも「副業」を認めていたり、
副業を推奨する企業も増えています。
現役選手である皆さんは今まさに
キャリアを構築している最中です。現役の今しかできない活動や、
今のほうがよい活動もあるはずです。多くの才能をもつスポーツ選手が、
最も気力・体力がある年齢のときに
競技力を磨くことだけに没頭するのは
もったいない気がします。また、現役アスリートがキャリアについて
考えることは「現役生活に集中する」
ためにも役立ちます。
毎年「プロ野球選手の7割が引退後に不安」
というアンケート結果を目にします。
不安とは「未来」のことに対してもつ感情。
未来に対する不安は「準備と対策」を
をすることでしか、解消できません。
逆に言えば「準備や対策」をしておけば、
未来の不安は軽減されます。
現役選手として、どのようなキャリアを構築するのか
引退後は、競技の発展に貢献したいのか
それとも指導者として選手育成に関わりたいのか
スポーツの意義・魅力を世に伝えたいのか
全く違う世界で新たな能力を発揮したいのか
それらを現役である今考えることで
「今の時間の使い方」が
明らかに違ってくるはずです。
大卒でプロ選手になり10年活躍したとしても、
32歳の若さで選手生活を終えることになります。
人生80年といわれる時代においては、
そこからあと50年近く生きていくために
何かしらの活動が必要です。
年俸制のプロ選手であればなおさら、
キャリアマネジメントが
重要ではないでしょうか。
私は、現役選手の皆さんにこそ、
本業をもちながら、別のキャリアを築く、
『パラレル・キャリア』を推奨しています。
自分のキャリアを主体的にクリエイトしたい
そう思う人は、
一度、どのようなキャリアの考え方があるのか
どんな選択肢、生き方があるのか
「知る機会」を作ってみませんか。
興味がある方は気軽に以下のフォームより
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