そもそも「キャリア」という言葉が日常で使われるようになったのは2000年を過ぎた頃で、最近のことです。

その頃に大学の「就職部」は「キャリアセンター」と改称され、企業内では「キャリアデザイン研修」が盛んに実施されるようになりました。

「キャリアとは」については、専門家が様々な定義をしていますが、私自身は、

『キャリアとは、生き方そのもの』
『自分の命の使い方』

と定義しています。

そして、アスリートのキャリア支援において私は、「セカンドキャリア」という考え方をしません。

現役中=ファーストキャリア
引退後=セカンドキャリア

このような考え方は、現実とマッチしていないからです。

現役選手でありながら、様々な事業を手がけている選手も近年は増えています。

実業団選手やアマチュア選手などは、企業で職業をもちながら、現役の選手でもあります。
なでしこの選手などは、プロサッカー選手でありながら、アルバイトなどの職業も同時に持っています。

逆に、先に社会人を経験し、その後プロになった人はプロ選手がセカンドキャリアになる?

このように、引退後のキャリア=セカンドキャリアとは言えないからです。

近年、企業に勤める人たちも複数のキャリアを同時に走らせる「パラレルキャリア」がどんどん増えています。

私の支援では、アスリートにおいても、現役中から複数のキャリアを同時並行して構築する「パラレルキャリア」を推奨しています。パラレルキャリアとは、ドラッガーが提唱する「本業を持ちながら、別のキャリアを築く」という考え方です。

そうすることで、現役選手という「1つのキャリア」の寿命が尽きても、それを土台にし、その他のキャリアにスムーズにシフトチェンジすることができるからです。

また、現役中から競技生活の中で意識して「ビジネス筋」を鍛えておくことで、引退後、企業に就職するときに不安を感じずにすみます。

引退したら「0」スタートではない。
ということを、選手の皆さんには、知っておいていただきたいです。

現役中に身につけたスキルは、他の職業、業界でも、大いに役立ちます。現役中から自分を応援してくれるファンを大切にしていれば、引退後、別の形でファンへ自身の「価値提供」をすることができます。

現役中から始める「パラレルキャリア」や「ビジネス筋の鍛え方」に興味がある人は、気軽にコンタクトしてみてくださいね。

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